1.「ななあい」とは?

ななあいカードは、子どもたちの「自分の気持ちに気づく力」「その気持ちや考えをことばにする力」「人と気持ちを伝え合う力」を育てるために生まれた、カード型の教材・対話プログラムです。

ゲームのようにカードを選んだり、お話したりしながら、日常の出来事や感情を「ことば」にしていくことで、子どもが自分の“考え方のくせ”に気づき、少しずつ選び直していけるようにデザインされています。

2.ななあいが大切にしている「3つの力」

  • こころの対話力 – 自分の気持ちを否定せず、「いま、自分はこう感じているんだな」と優しく見つめる力。
  • 考え方を選び直す力 – 同じ出来事でも、ほかの見方がないかを考え直す力。
  • 行動につなげる力 – 「じゃあ次、こうしてみよう」という小さな一歩に変えていく力。

3.「経験 → ことば → 行動」という学びの流れ

教育や心理の分野では、子どもが深く学ぶとき、「経験したことを分かち合い、ことばにして整理し、自分なりの行動につなげる」ことが大切だと言われています。

ななあいカードは、この流れを自然に起こすための道具です。カードをきっかけに出来事や気持ちを話し、キーワードで考え方をことばにし、「次に同じことがあったら、こうしてみよう」と行動のアイデアに落とし込みます。

4.同じ出来事も「物語」で変わる

同じ出来事でも、「また失敗した。やっぱり自分はダメだ」という物語と、「うまくいかなかったけど、次はこうすればいいってわかった」という物語では、その後の気持ちも行動も大きく変わります。

ななあいでは、「いつもの受け止め方」「あえて逆向きの見方」「そのまんなかにある、少し成長した見方」という三つの考え方をカードと問いかけで引き出し、子ども自身に「どの考え方を選びたいかな?」と選び直してもらいます。

5.ご家庭での活用イメージ

  • 今日あったことを、1枚カードをひいて話してみる
  • ケンカや失敗のあとに、「このカードだとどうかな?」と一緒に考えてみる
  • 寝る前の“今日のふり返りタイム”に、親子で1枚ずつ選ぶ

大切なのは正しい答えを出すことではなく、「あなたはどう感じたの?」「ほかの見方もあるとしたら、どんな見方があるかな?」と、子どもの中にある答えを一緒に探していく姿勢です。

6.保護者のみなさまへ

子育てには、「これが正解」という答えはありません。ななあいカードは、保護者の方を評価したり、「もっと頑張ってください」と求めるためのものではなく、完璧を目指さなくていい、失敗やケンカも親子で学びに変えていける、ことばを通して親子で一緒に成長していける、そんな“ちいさな味方”になれたらという思いでつくられました。

お子さまとご家族のペースで、「これならやってみられそうだな」と感じる場面から、少しずつ取り入れていただけたら嬉しく思います。